ハムスターがごはんをあまり食べなくなったとき、「ふやかしたペレットが良い」と知っていても、どのように作ればいいのかわからず悩む飼い主さんは少なくありません。
アレンジに使う材料はペットショップや通販で揃うものばかりなので、今日からすぐに試すことができます。
大切なハムスターの体調・食欲が不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね。
「そもそも何を食べさせればいい?」「介護食はいつから必要?」という方は、ハムスター介護食の基本をまとめた以下の記事も参考にしてください。
【基本】ハムスターのペレットのふやかし方|何分?お湯?老ハム介護にも
ハムスターのペレットのふやかし方は、ハムスターの食べる力(食欲・噛む力)によって少しずつ異なります。
- 食べる意欲はあるが、噛む力が足りない…少量の水で少しふやかす
- 食べる意思が弱い…ペースト状にする・香りづけや甘さを足す

柔らかい食事だけに頼りすぎると、噛む力や食べる力が落ちる場合があるので、体調と個体の好みに合わせて調整していきましょう。
ハムスターが本来持っている「食べる力」を最大限活かせるよう、まずは“ペレットの硬さ”を調整することから始めてください。
準備するもの
ペレットを「食べやすい硬さ」までやわらかくする道具・材料は以下の通りです。
- ペレット
- ぬるま湯
- スプーン
- ミニすり鉢(なくてもOK)
なお、高齢ハムスターは低脂質・高たんぱくのシニアペレットが推奨されていますが、食べ慣れた主食が突然変わることにストレスを感じる場合があります。

栄養価も重要ですが、私は食べ慣れたペレットを使うことが理想的だと考えています。
やわらかい食事を用意する際は、まず使い慣れたペレットを使って工夫していきましょう。
▼シニアハムスターに人気のペレット
ふやかす手順|ペレットとお湯の黄金比
ふやかしたペレットを作る際は、少しずつぬるま湯を足して、徐々にふやかしていきます。
お湯の温度: 40℃前後(人肌)のぬるま湯がベター
- お湯を使うと、ペレットが膨らんで潰しやすい
- 熱湯はビタミンなどの重要な栄養素を壊してしまう
ペレットとお湯の比率はペレットごとに異なるので、スプーンやスポイトを使って調整していきましょう。
【一例】ひかりハムハムの場合

我が家ではハムスターのペレットとして人気が高い“ひかりハムハム”を使用しています。
その場合の比率を参考としてご紹介します。
▼介護食ペレットの始まりにおすすめ

ひかりハムハムは比較的砕きやすいので、10粒に対して「お湯をティースプーン1/3」くらいで簡単に砕けます。
食欲がある個体なら、ペレットの原型が少し残っている上記くらいがおすすめです。

それでも食べづらそうになったら、少しずつ水分を足して、ペースト状のやわらかめにしていきましょう。
▼本格的な介護食ペレットの硬さ

固形物を食べるのが厳しくなってきたら、形が無くなるくらいまでやわらかくしてあげます。
その場合は、ひかりハムハム10粒に対し、お湯はティースプーン1杯半を目安にしましょう。しっかり水分を含むので、後で紹介する“ペットミルク”などを混ぜても良いですね。
▼ハムスターの定番ペレット
水分を与えすぎないための工夫
ペレットをふやかすには、ある程度の水分が必要です。ただし、水分量が多すぎるとお腹が緩くなる子もいるため、便の状態を見ながら調整しなければいけません。
そこでおすすめなのがすり鉢等でペレットを粉状まで砕いてから、少量のぬるま湯を足す方法です。

この方法なら通常の手順と比較して、少ない水分でまとまりやすくなります。介護食はウェットなものが多いので、主食の水分量を抑えるのは効果的ですよ。
すり潰したたペレットはビンなどに入れて保管することも可能なので、飼い主さんの負担軽減にも繋がります。
2. 【応用レシピ】ハムスターが良く食べるペレットのふやかし方|ペレットと混ぜて相性がいいもの6選

ふやかしたペレットを食べなくなったら、甘さや香りを追加してさらに食べやすく工夫しましょう。

ハムスターは甘いものが大好き。「甘い=栄養吸収率が良い」と本能的に感じているようですよ。
また、ふやかしたペレットの中に栄養価が高いものを混ぜることで、少量の食事からでも多くの栄養を摂れるようになります。
ただし、体重が急激に減っている場合や、さまざまな工夫をしてもほとんど食べない場合、ぐったりして元気がない場合は注意が必要です。
病気が隠れている可能性もあるため、早めに動物病院への受診を検討してください。
高齢ハムスターに負担をかけにくい通院方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
①ペットミルク|ヤギミルク・カケシア等×ふやかしたペレット

ミルクの香りと甘さで、ペレットだけでは食べてくれない子も口にしやすくなるアレンジです。
特にペットミルクは栄養価やカロリーが豊富な製品も多く、上手く活用することで“食いつき”と“栄養”を同時に補うことができます。
ヤギミルク・カケシア共に、最初は「耳かき1杯程度」から試し、便が緩くならないか様子を見ながら調整していきましょう。

- ヤギミルク/ペレット10:ヤギミルク1~3
- カケシア/ペレット10:カケシア1~2

ペットミルクはぬるま湯で溶かしてスポイトで与えることも可能。扱いやすさと食いつきの良さから、介護用に常備しておくと安心ですよ。
②チュールなどのペースト|無添加ピュアシリーズ×ふやかしたペレット

ふやかしたペレットに、1〜2センチ程度絞り出してよく混ぜます。
チュール系のおやつは、いずれの製品も嗜好性が非常に高いので、ペレットだけでなく、お薬を与えるときの切り札としてもおすすめです。

苦味が非常に強い駆虫剤をチュールに混ぜて食べてもらったことがあります。それくらいチュールは心強い食べ物ですよ。
▼わが家で人気&介護食におすすめチュール
チュール類はごはんを食べないハムスターの救世主的なアイテムです。しかし、おやつ感覚なため「他の物を食べなくなる」リスクもあります。
あくまで“食欲を引き出す補助役”として、与えすぎには注意しましょう。
③赤ちゃんの離乳食|ドライカボチャ・リンゴペースト等×ふやかしたペレット

味付けされていない赤ちゃん用の離乳食は、原材料が比較的シンプルなものも多く、介護期の補助食として使いやすいアイテムです。
普段のペレットに混ぜ込んで与えるだけで、食いつきの改善が期待できます。
特に、消費期限が長いフリーズドライ系の離乳食は使い勝手が良く、ご褒美や食欲が落ちた日の補助食として活用できます。
▼我が家でも使っているおすすめ離乳食

離乳食だけだと粘り気で喉に詰まりやすいので注意!マヨネーズくらいの少し緩めに調整するのがおすすめです。
④ゼリー・栄養補助ペースト|アミノゼリー・ラクトバイト×ふやかしたペレット
栄養価が高く、甘みのある小動物用ゼリーや栄養補助ペーストをふやかしたペレットに混ぜるアレンジです。

ゼリーはビタミン・水分チャージ・高たんぱくなど、目的に応じて製品を選びやすいのもポイントですね。
ハムスターの介護食向けで、特に有名なゼリー製品は下記の3ブランドです。
▼バリエーションが豊富「三晃商会」のゼリー
▼甘みが強く高カロリー「ジクラ」の万能ゼリー
▼ペットショップでも使用「KBファーム」の昆虫ゼリー
※昆虫向け製品のため、与える場合は少量から様子を見ましょう。
ペレットは通常より少ない量のぬるま湯でやや硬めにふやかし、ゼリーを6分の1〜8分の1程度加えて和えるように混ぜます。
ゼリーの水分でさらに柔らかくなり、甘い香りも加わるため、食いつきの向上が期待できます。
また、栄養補助ペーストは少量でもカロリーやビタミンを補いやすく、食欲が落ちたハムスターのサポートに役立ちます。
ハムスター向けとして有名なのは「ラクトバイト」と「エナジーバイト」。
ふやかしたペレットに耳かき2杯程度を混ぜるのがおすすめのレシピです。
▼食いつきがいい「ラクトバイト」
▼エネルギーが摂れる「エナジーバイト」
ゼリーも栄養補助ペーストも良く食べてくれますが、甘みが強いという特徴があります。
常時与えるものとしては向きませんので、「ごはんを食べないときの介護食」「たまに与えるご褒美」として使用してください。
⑤ 生フルーツ・ドライフルーツ|果実のおたより×ふやかしたペレット
リンゴをすりおろしたものや、イチゴ・バナナを軽く潰した果肉・果汁を、ふやかしペレットに少量混ぜるアレンジです。
果物の自然な甘みと香りが加わることで、食欲が落ちた子でも興味を示してくれることがあります。

フリーズドライのフルーツを砕いて混ぜるのもおすすめ!手軽にできて香りも付くのでよく食べてくれますよ。
▼フリーズドライなら「いちご」がおすすめ
ハムスターは甘いものが大好きで、「おいしい」と感じながらしっかり食事をしています。
食欲が落ちているときだからこそ、“食べたい気持ち”を引き出してあげることも大切です。
少しでも楽しくごはんを食べられるように、好みに合ったアレンジを探してみてくださいね。
⑥【緊急時にのみ】溶けたバニラアイス×ふやかしたペレット
バニラアイスは強い甘みと香りがあるため、食欲が極端に落ちたときでも口にしてくれる可能性があります。
ただし砂糖を多く含んで高カロリーなため、健康時の食事・おやつには向いていません。
バニラアイスの他に、プリンのカスタード部分も同様の理由でおすすめです。
与えすぎに注意しつつ、自発的に食事させることを後押しする“最終手段”として上手く利用してください。
ハムスターにふやかしたペレットや介護食を用意するときの注意点

ハムスターの介護食に必要不可欠なふやかしたペレットですが、いくつか注意したいポイントがあります。
病気で弱った子や高齢のハムスターが食事でトラブルにならないために、以下を気に留めておきましょう。

やりがちな失敗は「栄養の足しすぎ」。例えば乳酸菌が豊富な「ヤギミルク」を混ぜたペレットと「ラクトバイト」を同時に与えるのは避けるべきです。
たくさん食べてほしい気持ちは痛いほどわかりますが、一度にたくさん混ぜると、逆にお腹を壊してしまうことがあります。
新しい食材を試すときや複数の栄養剤を混ぜるときは、耳かき1杯程度の少量から便の状態を見ながらゆっくり調整していくのがおすすめです。
【まとめ】ごはんを食べないからと諦めないで!工夫次第で改善の可能性
ハムスターは食べることが大好きな生き物なので、飼い主さんからすると「食べてくれない」ことが最大の不安ですよね。
人間も食欲がないときに病人食を食べるように、ハムスターにも食べやすい食事を用意することが理想です。
ハムスターは代謝が非常に良いため、エネルギーを補給しないということは、必ず何か理由があります。
特に「急に食べなくなった」「よだれが増えた」「片側だけで噛む」場合は、不正咬合など病気の可能性もあります。
ハムスターの様子や状況に応じて、食事のアシストと同時に動物病院の利用も検討してくださいね。
「そもそもハムスターは何歳から高齢?」「適した飼育環境は?」など、シニアハムスターの特徴・サポート方法は以下の記事をご確認ください。
※この記事は、30年以上にわたるハムスター飼育の経験と、獣医師監修の文献をもとに執筆しています。ハムスターの健康状態に不安がある場合は、必ず動物病院にご相談ください。






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