「ハムスターに目やにが出て目が開かない…。病院に連れて行くべき? でも、ストレスをかけるのも怖い…。」
目にトラブルを抱えるハムスターはとても繊細なので、通院の負担に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、ハムスターを30年間飼育してきた筆者が、負担を最小限に抑えた「ハムスターの目やにケア」について詳しく解説します。
たとえ「保定(体をおさえること)」ができなくても、触れなくても、お互いにストレスなくできる対処法はあるので安心してくださいね。
【ハムスターの目やに】目が開かない緊急度チェック
ハムスターは、目が開かない・片目を閉じている・目やにといった、目に関するトラブルがよく見られます。
珍しくない症状ですが、「目だけの問題」と決めつけず、不調が続く場合は早めに動物病院へ行きましょう。

透明や白い目やにで、痒みや赤みがない場合は緊急度が低めです。焦らずチェックしましょうね。
(参考元)Hamster Eye Infections | PetMD / ハムスターの目が赤くなりショボショボする原因と対処法 | グリーンパーク動物病院… / Hamster Eye Infection | Vet Subang Jaya – Safe & Trusted / ハムスターの目の病気について解説 | 千葉県佐倉市のしらい動物病院



食べない・巣箱から出てこない・足がもつれるなどの明らかな異常が見られたら、早急に動物病院での診察を検討してください。
その他、ハムスターが目が開かない・片目だけ閉じている目のトラブルは、下記の記事でも紹介しています。
高齢ハムスターの目やにでよくある原因
高齢ハムスターは病気がなくても、涙の分泌量や免疫力の低下で、目やになどのトラブルが特に発生しやすい時期です。
目が開いていないと心配になりますが、病院はハムスターにとって大きなストレスになります。
受診が本当に必要か、落ち着いて見極めましょう。
そのため、高齢ハムスターの場合は、体に掛かる負担も考慮しなくてはいけません。
わが家でも1歳6ヵ月を超えるハムスターの通院には慎重で、経過観察できる軽い症状なら一旦様子見をします。

透明な目やに・赤みや痒みがない場合は緊急性が低いケースがほとんど。高齢の子は様子見をしつつ、自宅ケアしています。
わが家の高齢ハムスターの目やに症例について、以下の項目でまとめたので参考にしてください。
【触れなくてもOK】ハムスターの目やにケアの方法

触れないハムスターでも、少し工夫をすれば、目やにのケアは可能です。

わが家にもスキンシップが苦手な子がたくさんいました。最低限のケアはできるので安心してくださいね。
ハムスターと飼い主さんの双方に、負担とストレスを感じないように対処していきましょう。
ハムスターと飼い主のストレスになる保定は慎重に
ハムスターの目やに除去や点眼は、必ずしも保定(ほてい)をする必要はないと考えています。
ハムスターにとって無理な保定は強い恐怖とストレスとなり、ショック死や呼吸困難のリスクを伴います。
体のケアを丁寧に行うことはもちろん大切ですが、私自身は「ストレスは避け、穏やかに過ごしてもらうこと」を最優先に考えています。

あなたが「触れないからお世話ができない」と罪悪感があるなら、ハムスターに寄り添った考えが出来ている証拠ですよ。
多少の触れ合いができるなら『スキンシップのついでに目のケア・点眼をする』、人間が苦手なハムスターなら『隙をついて最低限のケア』をするという感じです。
好物を食べている間にサッと目のケア
保定や抱っこができないハムスターのケアや点眼を行う際に、最も効果的なのが大好物のごはんやおやつです。
大好物を目の前にすると、多くのハムスターは意識が食べ物に集中します。
その隙を利用して、さっと目やにを拭き取り、必要であれば点眼を済ませることで、ハムスターも飼い主さんも負担を大幅に減らせます。
ハムスターの目やにを拭き取るときに必要なアイテム
目やにを拭き取るときは、ぬるま湯か生理食塩水で湿らせた清潔なガーゼを使います。
ハムスターの目やにを拭き取る際は、絶対に強くこすらず、撫でるように優しく拭き取ってあげてください。(参考元)ハムスターの目が赤くなりショボショボする原因と対処法 | グリーンパーク動物病院…

目が小さいので綿棒でもOK。距離を取れるので、嚙みつき癖がある子でも安心です。
目のケアが難しい場合は見守る選択を
大好物を前にしても、顔に触れられるのを嫌がるハムスターはたくさんいます。
そのような状態で無理に処置を行うのは大きなストレスとなり、高齢ハムスターなら貴重な体力を消耗させてしまいます。
また、ハムスターはとても賢いため、「ハウスの外」や「ごはん皿の近く=怖い場所」と覚えて、寝床から出てこなくなることもあります。
そういった個性のハムスターの場合、わが家では目やにを拭くことにこだわらず、本人の体力を維持して穏やかに見守る選択を取っています。
【実践】ハムスターの目やにケア・目薬を負担なくする方法

触れないハムスターに目薬をさす場合も、ごはんを食べている隙に済ませると負担なく処置できておすすめです。

保定ができるに越したことはありませんが、できない場合はこの方法が一番安心だと思いました。
処置したときの写真と合わせて、詳しい手順を下記で解説します。
ご飯を食べている間に目やにを拭き取る
食いしん坊のハムスターなら、大好物を食べている間に処置ができる可能性があります。
強い力で拭き取ったり、眼球には触らないようにくれぐれも注意しましょう。
拭き取るのが難しいときは無理に処置しない
ハムスターの目やには頑固なことが多く、一度で取れないこともあります。
だからと言って無理に拭き取ろうとすると、目を突いたり、ストレスの原因となってしまいます。

目やにを取ることに必死になって、負担をかけては意味がありません。ほどほどで良いと思いますよ。
『ごはんに意識が向いている間』または『避けるように向きを変える程度』の内に拭き取り、逃げたり、払いのけるように強く嫌がる場合は中止しましょう。
目薬はごはんに夢中な隙に目に置くイメージで

ハムスターに目薬を入れるときは、大好物のおやつやごはんに夢中になっている隙に、横や後ろからそっと1滴、目の縁に乗せるだけです。
水滴の違和感でパチパチ瞬きをする子が多いので、負担なく自然と目の中に入ります。

毛の上では水滴になって弾いてしまうため、表面張力を利用して、清潔な指先でそっとなぞって眼球の上に運んでみてください。
なお、真上からポタッと落とすと驚くので、そっと静かに“置く”のがコツです。
目に入らずに床材や巣材が吸い取ってしまうことがあるので、目薬を入れるときは処置する場所にも気を付けましょう。
目やにを出しにくくするハムスターに最適な環境づくり

ハムスターの目やにや、目が開かないといったトラブルは、細菌や粉じん・ホコリが原因で引き起こされる可能性が非常に高いです。

特に高齢ハムスターは免疫力の低下で弱い細菌にも感染するリスクがあります。
高齢ハムスターに目やにが表れるのは他にもたくさんの原因がありますが、以上が基本中の基本です。
ケージの中が適切な環境になっているか、チェックしてみてくださいね。
粉じんを出さない床材に変える
ハムスターの目にとって、床材から出る粉じんやホコリは大敵です。
特にウッドチップは粉じんが多く、目に刺さるリスクもあるため、避けたほうが無難でしょう。
一般的に、ハムスターには肌や目に優しいペーパーマットの使用が推奨されていますが、ペーパーマットにも粉じんが多い製品があります。
そのため、わが家でアレルギーの子や高齢のハムスターにペーパーマットを使う際は、大きめのザルで振るってから使うなどの工夫をしています。
ケージ内を清潔に保つ
免疫力が低下した高齢ハムスターは、弱い細菌やウイルスにも耐性を失うため、ケージを清潔に保つのは基本中の基本です。
毎日のトイレ砂交換や、寝床に排泄物や湿気を溜め込まないなど、毎日しっかり点検をするように心掛けましょう。
爪が伸びすぎていないかチェックする
ハムスターの爪は鋭く、伸びすぎると毛づくろいの際に誤って目を傷つけてしまうことがあります。

ハムスターの目は突出しているため傷つきやすく、わずかな傷でも強い症状として現れやすいとされています。
目に傷ができることで炎症や感染症の引き金となり、目やにの原因となります。
特に高齢ハムスターの爪は固くなりやすいので、ご自宅で爪切りできない場合は、動物病院で処置してもらうことをおすすめします。
静かで適温の環境を整え、そっと見守る
ハムスターの体調が悪いとき、室温20~25℃(高齢ハムスターなら22℃くらい)、湿度40~60%に保って、一人で静かにしてあげるのが一番の看病です。(参考元)ハムスターの快適で健康的な生活環境とは? | グリーンパーク動物病院…
ハムスターが不調なときは触れ合いを中止し、ゆっくりと見守ってあげてください。
高齢ハムスターの目やにに関するよくある質問

高齢ハムスターを含む、目やにに関するよくある質問・疑問にまとめて回答します。
- Q高齢ハムスターを動物病院に連れて行くときの準備は?
- A
移動用キャリーに入れて、カイロや保冷剤で温度と湿度を一定に保てるように気を配ってください。また、直射日光が当たらないように目隠しをしましょう。緊張を和らげるために、匂いがついた寝床の巣材や床材を入れてあげてください。
- Q人間用の目薬は使える?
- A
絶対に使ってはいけません。ハムスターと人間用の目薬では成分や濃度が合わず、症状を悪化させる恐れがあります。
- Q黄色や緑色の目やにの原因は?
- A
感染症の疑いが非常に強いです。痒みや赤みを伴う場合が多く、自宅では根本治療できないため、ハムスターの体調や体力を考慮しながら、通院するかどうかを検討しましょう。
体調が良くない・高齢で不安な場合は、動物病院に目薬だけでももらえないか相談してみましょう。
- Qハムスター用の目薬に使用期限はある?
- A
保存状態や薬剤によって異なりますが、開封後1カ月以内の使い切りが基本です。
【まとめ】保定しなくても目やにケアや目薬はできる子もいる!
ここまで高齢ハムスターの目やにケアを中心に、目薬の入れ方や目やに対策について解説しました。
ハムスターが弱ったとき、「保定できないから何もできない」「飼い主として失格」なんて思わなくても大丈夫です。
何十匹と飼育してきた私自身も、保定は大の苦手で、未だに上手くできません。
触れないからと諦めるより、食べ物で釣ってでも、ケアやお薬を上手く投与できる方が大切です。
もちろんおやつの与えすぎは別のトラブルの原因になるので、“ほどほど”にしなくてはいけませんが、これも一つのスキンシップとして受け止めていきましょう。



コメント