ハムスターの目が開いていない・片目だけ閉じていたりすると、不安になりますよね。
そんな方のためにこの記事では、ハムスターが片目だけ閉じる・両目が開かない・目やにで開かないときに「動物病院を受診すべきか」を判断する基準をお伝えします。
「病院に連れて行くか迷っている」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
なお、ハムスターの目やに・自宅での目薬の差し方については、以下の記事で解説しています。
ハムスターの目が開かない原因がまぶたの腫れによるものかどうかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
目が開かないときの緊急度|すぐに受診した方がよい危険な症状

ハムスターの目が開かないと同時に、ごはんを食べない・ぐったりしている場合は、至急動物病院に行きましょう。
また、強い痒みや黄色・緑の目やに、赤みが出ている場合も、目の病気が強く疑われます。できるだけ早めに動物病院に行ってください。

ハムスターの目が開かないとき、目の状態と全身の状態を一緒に確認して緊急度を測ります。
より重大な原因が隠れている可能性があるので、“目だけの問題”と決めつけないで、不調が続くならすぐに動物病院で診察を受けてください。
| 緊急度:★★★ (大至急受診) | ・じっとして動かない ・ご飯・水分を口にしない |
| 緊急度:★★ (早めに受診) | ・黄色や緑色の目やに ・目や目の周りが赤い ・目やにの量が多い ・白い目やにがある ・痒がっている |
| 緊急度:★ (ご家庭で要観察) | ・透明で少量の目やに ・寝起きなど一時的な目やに ・高齢のハムスター |
なお、ハムスターの病院への連れて行き方・徒歩や夏・冬でもストレスをかけない移動方法については、以下の記事を参考にしてください。
ハムスターの目が開かない主な原因6つ

ハムスターの目が開かない主な原因には、一時的な不調・目の病気・アレルギー・ケガなどが挙げられます。
正確な原因を見極めるには、獣医師による診断が欠かせません。
「様子見で大丈夫」と自己判断せず、日々の変化をしっかり観察したうえで動物病院を受診しましょう。
目やにや汚れの一時的な問題
健康なハムスターでも、「寝起きで片目だけ開かない」「朝だけくっついている」といった症状が見られることがあります。
これは、寝起きによる一時的なものや換毛期、床材のホコリが原因で起こる場合が多いようです。
その他に異変がなく、食欲や元気が普段どおりであれば、深刻なトラブルである可能性は低いでしょう。
数時間〜半日ほどで自然に目が開いていたら、様子見で問題ないケースがほとんどです。
結膜炎などの目の病気
膿のような目やに・痒み・赤み・腫れが生じている場合は、目の病気を疑って動物病院を診察しましょう。

動物病院では点眼薬を処方されることがほとんど。診察料は初診で2,000円~3,000円が相場です。
| 病名 | 目やに | 主な症状 | 原因 |
| 結膜炎 (ピンクアイ) | (初期)透明・白 (悪化)黄色・緑 | 目やに・涙 目を細める まぶた周辺が赤く腫れる | 細菌・ウイルス 粉塵などの刺激 歯の状態 |
| 角膜炎 | 粘りがある 膿性の黄色・緑 | 目やに・涙 目が赤くなる 痛みで目を閉じている | 細菌感染 傷口からの化膿 |
| 角膜潰瘍 目の後ろの潰瘍 | 粘りがある 膿性の黄色・緑 | 目が白く濁る 目が飛び出す 重度の腫れ 食欲減退 | 細菌感染 |
| 白内障 | あまりない | 目の中心が白くなる 視力低下 | 老化 |
| 緑内障 (眼圧異常) | あまりない | 目が飛び出す 目が赤くなる | 遺伝 |
| マイボーム線腫 | 透明・白 | 目やに まぶたの腫れ まぶたのできもの | 遺伝 |
(参考元)Hamster Eye Infections | PetMD / ハムスターの目が赤くなりショボショボする原因と対処法 | グリーンパーク動物病院… / Hamster Eye Infection | Vet Subang Jaya – Safe & Trusted / ハムスターの目の病気について解説 | 千葉県佐倉市のしらい動物病院
このような目の病気はハムスターの目を白く濁らせることもあります。そのような症状が出ていないか、合わせて観察してあげてください。
アレルギー
ハムスターの目が開かない原因のひとつに、アレルギー反応があります。
これは感染症やケガとは異なり、生活環境の中にある刺激に、体が過敏に反応してしまう状態です。
アレルギーと目の病気は見た目だけでは判断しにくいため、油断はできません。
ただ、私の経験では、両目に症状が出る・全身のかゆみ・脱毛が同時に見られ、時間をかけてゆっくり悪化していくように感じました。
アレルギーの場合は、原因を取り除くことで数週間で体調が改善しますが、原因特定のために時間を要しやすい点にも注意が必要です。
すぐに命に関わる恐れは低いものの、ハムスターにとっては強いストレスとなります。改善しない場合は獣医師への相談がおすすめです。
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傷や炎症
眼球やまぶたに傷がつき、炎症や痛みが生じていることが原因の場合があります。

ハムスターの目は突出しており構造的に傷つきやすく、小さな傷でも強い症状として現れやすいとされています。
目に傷や炎症があると、痛みや異物感から反射的に目を閉じ続けてしまい、「目が開かない」「片目だけ閉じている」という状態になります。
特に爪が長い個体で起きやすい傾向にあり、毛づくろいの際に自分で目やまぶたを傷つけてしまう恐れがあります。ハムスターの正しい爪の長さ・長すぎる爪の対処法は、以下の記事を参考にしてください。
加齢や機能低下による不調
高齢のハムスターは、涙の分泌量や毛づくろいの低下で目が開きにくくなることがあります。

加齢が原因で目が開きにくくなっていると、目のコンディションが毎日変わるという特徴もあります。
目のトラブルは気になる所ですが、動物病院の診察はハムスターにとって多大なるストレスになります。
そのため我が家では、1歳6ヵ月以上の高齢ハムスターの通院はやや慎重です。
少量の目やに程度であれば経過観察とし、かゆみや赤みなどの症状が見られる場合のみ動物病院を受診するのがおすすめです。
他の病気が影響しているケース
ハムスターの目が開かない症状は、目の病気ではなく、別の病気が影響して起こるケースもあります。
ハムスターが目を開けられないとき、目のトラブルと決めつけるのは非常に危険です。
目の症状と一緒に「呼吸が深い・早くないか」「食欲や体重はキープできているか」「動きは悪くないか」を総合的に見なければいけません。
目やにや赤みがなくても動物病院を頼ってほしいのは、以上のような重要な病気が隠されていることがあるからです。
ハムスターの目が開かないときにやってはいけないこと

ハムスターの目が開かないときにやってはいけないことをご紹介します。

爪が長いと自分で目を傷つける恐れがあるので注意。動物病院で500~2,000円くらいで処置してくれます。
ハムスターの目のトラブルでは、「清潔・低刺激・安静」が重要なポイントになります。軽い症状であっても異変が見られたら、飼育環境を見直し、できるだけ早く整えるようにしましょう。
なお、ハムスターの病院代の参考費用を下記にて紹介していますので、一緒にご参考下さい。
寝起きだけ片目が開かない場合は様子見できる?
寝起きだけ片目が開かず、しばらくすると自然に開く場合は、目やにや涙が乾いてまぶたが一時的にくっついていただけの可能性があります。
特に高齢のハムスターでは、毛づくろいの回数が減ったり、涙の分泌量が変化したりすることで、朝だけ目が開きにくくなることも珍しくありません。
その後は普段通りに過ごしているのであれば、慌てて動物病院へ連れて行く必要はないでしょう。
ただし、以下の場合は少し注意が必要です。
- 寝起きの度に片目が開かない
- 目やにが繰り返し付着している
- 目の周りが赤い、腫れている
- 目を気にして前足で頻繁にこする
このような場合は、軽い結膜炎や角膜の傷などが隠れている可能性があります。
また、床材のホコリや汚れが原因で目に刺激が加わっているケースもあるため、ケージ内の清掃状況や床材の状態も確認してみましょう。
様子見をする場合でも、「たまたま開かなかった」のか「何らかのトラブルが起きている」のかを見極めるため、数日間は目の状態を観察しておくことをおすすめします。
目が開かないときに自宅でできる対処法
目が開かないからといって、すぐに病気と決めつける必要はありません。また、目の症状が軽い際は、まず自宅でできる対処法を行ってみましょう。

目が開かないとき、強い症状がないなら、ケージ内環境を清潔に保ち、しばらく様子見をしてみましょう。
ハムスターにとってアンモニアは、目や気道の粘膜を刺激する強い臭気成分です。排泄物がたまるケージ内で特に発生しやすいため、目に不調があるときは、いつも以上にこまめな清掃を心がけましょう。
症状が収まらない・悪化したと感じた場合は、迷わず動物病院に相談してくださいね。
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ハムスターの目が開かない・片目だけ閉じる原因は?【実体験4つ】
ここでは過去に私自身が飼ってきたハムスターで体験した、目が開かなくなるトラブルと実際に試した対処法を解説します。

特にアレルギーだった子は、私自身の勉強不足で苦しめてしまいました。同じような思いをする子が出ないよう、特に丁寧にまとめます。
【実体験①】一時的に目が開きにくくなった

このケースは『寝起きによる一時的な目やに』のパターンです。(深刻度:低)
長毛のカラーゴールデンハムスター(生後半年/オス)が、ある夜突然、目尻側に少量の透明な目やにをつけて起きてきました。
片目だけが半開きの状態でしたが、それ以外の様子に変化や異常は見られませんでした。
具体的な対策
数時間後に再度確認すると、目やにはなくなり、目もいつも通りぱっちり開いていました。
トイレ砂に潜るが好きな個体だったため、毎日トイレ砂をすべて交換+トイレ本体の徹底洗浄をして過ごしました。
それ以降は体調にも特に変化がなかったため、一過性の目やにと判断して自宅で観察しています。
【実体験②】高齢ハムスターによく見られる症状

このケースは『加齢による涙の分泌量・毛づくろい能力の低下』のパターンです。(深刻度:低)
老化により毛づくろいがしにくくなったり、免疫力が低下したりするため、高齢ハムスターにとって目のトラブルは付きものです。
私が飼ってきたハムスターの中にも、眼球の中心が白くなる白内障を患った子や、目が開きにくくなる子が多くいました。
高齢ハムスターは涙の分泌量が減ります。乾燥して粘度が上がることで、目がくっつきやすくなるようです。
具体的な対策
私の場合、目の異常のほかに食欲不振などが見られない場合は、『老化による自然な変化』と受け止め、病院には行かずお家でのケアで見守っています。
軽度の目やにであれば、ハムスター自身で清潔に保てないと判断した場合に限り、清潔なガーゼで優しく拭き取るなど、個体に合わせたケアを行っています。

白内障は視力低下が伴いますが、完治が難しいので無理な治療はしません。見守りを基本にケージ内をバリアフリーに整えます。
また、免疫力と健康維持を意識し、ふやかしたペレットを中心とした、ハムスターにとって栄養バランスの良い介護食を与えることもあります。
ハムスターの介護食・のアイデアは、以下の記事をご参考にしてください。
ふやかしたペレットの作り方・食いつきを良くするアレンジ方法は以下の記事をご覧ください。
【実体験③】免疫力低下で目が開きにくくなったケース

このケースは『免疫力低下による一時的な目の不調』のパターンです。(深刻度:低)
乳腺腫と診断されていたパールジャンガリアン(1歳8ヵ月くらい/メス)が、ある日突然、片目を開けられなくなりました。
起きてから時間が経っても半目が限界でしたが、食欲・元気共に問題がない不思議な症状です。
この症状が3日続きました。
痒がる素振りや赤みも無かったものの、大きな病を抱えた子だったので、「免疫力低下による目の病気」を疑って動物病院で診察してもらいました。
具体的な対策
診察の結果、はっきりとした目の病気は見つからず、原因は不明でした。
実際、処置や投薬をしなくても翌日には回復しており、本当に一過性の症状だったようです。
しかしこの後、安定していた乳腺腫が突然大きくなり始めました。
目のトラブルは「免疫力が落ち始めたサイン」で、腫瘍の成長を抑えきれなくなった兆候だったのではないかと、今では感じています。
【実体験④】床材アレルギーによる重度のトラブル

このケースは『床材へのアレルギー反応に苦しんだ』のパターンです。(深刻度:高)
キャンベルハムスター(当時1歳3ヵ月/メス)が、突然全身を痒がるようになりました。
同時に目の周りは赤くなりはじめ、症状が出て約5日後には目の周りの毛がなくなり、目やにと涙で濡れるようになりました。
恥ずかしながら、当時は「ハムスターを動物病院に連れて行く」という発想がなく、どうすれば良いかわからないまま、ただ見ていただけでした。
痒みによるストレスで食欲減退も伴ったせいで、症状が出て10日程度で特徴的な綺麗な毛並みは荒れ、痩せていったことをよく覚えています。
やがて強いかゆみに耐えきれなかったのか、彼女は自分で両目を傷つけてしまい、盲目となってしまいました。
具体的な対策

飼育書や先輩飼い主さんの飼育記事を読み進める中で、たどり着いた可能性が「床材アレルギー」でした。
当時使っていたのは一般的な広葉樹マットで、「広葉樹はアレルギーが出にくい」という先入観から、疑いもしていませんでした。
記事を参考に、床材を5cmほどにカットした新聞紙に変更したところ、痒がる様子は次第になくなり、1週間程度で症状が落ち着きました。
目は失ってしまいましたが、発症から1か月後には回し車で走り、食欲も次第に回復してくれました。

その後、彼女は1歳8ヵ月で虹の橋を渡りましたが、目が見えない以外はトラブルもなく最後までがんばって生きてくれました。
「ハムスターのアレルギーも突然発症する」と実感し、私の飼育経験の中でも忘れられない教訓として記憶しています。
ハムスターの目が開かないことでよくある質問

ここでは、ハムスターの目が開かないトラブルについて、よくある疑問と対処法をまとめて解説します。
- Qハムスターの目が開かないのは緊急ですか?
- A
食欲低下やうずくまって動かないといった様子が見られない場合、緊急性は比較的低めです。
ただし、目の病気は放置すると悪化したり、視力低下につながることもあります。
膿のような目やにが出る、赤みが強くなるといった変化があれば、すぐに動物病院を受診しましょう。
- Qハムスターの目やにを拭き取る方法は?
- A
ハムスターの目やにを拭き取る際は、滅菌生理食塩水洗眼液やぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼで優しく拭き取ります。
固まった目やには無理にこすったりせず、濡らしてふやかしてから取り除いてください。(参考元)Hamster Eye Infections | PetMD / ハムスターの目が赤くなりショボショボする原因と対処法 | グリーンパーク動物病院…
- Q人間用の目薬を使ってもいいですか?
- A
ハムスターと人間用の目薬では成分や濃度が合わず、症状を悪化させる恐れがあるため、絶対使ってはいけません。
獣医師に相談の上、適切な動物用の点眼薬を処方してもらいましょう。
- Q目が開かないだけで動物病院を受診していい?
- A
もちろん問題ありません。
ちゃんと診察してもらった方が飼い主さんも安心できるのでおすすめです。
目やにや目を気にする素振りが続いたら、積極的に動物病院に相談してください。
- Qハムスターの目の病気を家で治す方法は?
- A
目やにの量が少なく透明など、症状が軽い場合に限っては、滅菌生理食塩水の洗眼液や、ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼで優しく拭き取ると効果的です。
ただし、これはあくまで対処療法であり根本的な治療ではないため、十分な効果が得られるとは限りません。(参考元)Hamster Eye Infections | PetMD
- Q再発を防ぐために気をつけることは?
- A
結膜炎や角膜炎、角膜潰瘍といった目の病気の多くは、細菌感染が原因で起こります。
そのため、ハムスターのケージやトイレは常に清潔に保ち、粉塵やホコリが出にくいペーパーマットを使用するのがおすすめです。
【まとめ】透明な目やにだけなら様子見も可能、異変があれば早めに受診を
ハムスターの目が開かない原因は、寝起きの目やにやゴミの付着といった一時的なものから、結膜炎や角膜の傷など治療が必要なものまでさまざまです。
透明で少量の目やにが付いているだけで、その後すぐに目が開き、食欲や元気も普段通りであれば、慌てて受診する必要はないでしょう。
一方で、黄色や緑色の目やにが出ている場合や、目の赤み・腫れ・出血が見られる場合、食欲低下や元気消失を伴う場合は注意が必要です。
症状が悪化する前に、動物病院へ相談することをおすすめします。
「いつもと違うな」と感じたときは、無理に様子見を続けず、早めに専門家へ相談することが大切です。
※この記事は、30年以上にわたるハムスター飼育の経験と、獣医師監修の文献をもとに執筆しています。ハムスターの健康状態に不安がある場合は、必ず動物病院にご相談ください。












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